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仮説検定の多重性問題

概要

不確実な情報による結論の不確実性

Holm法による有意水準の調整

多重検定を構成する一つ一つの検定の有意水準を小さくする方法の一つがHolm法である.他の方法も存在するが,Holmが一番バランスがとれてる(棄却/受容しすぎない)方法だと思う.

手法

$N$個の検定による多重検定の有意水準を$\alpha$としたとき,Holm法による有意水準の調整を次のように行う.

  1. 各検定の有意確率をソート
  2. $i=0$とする
  3. 結論が未確定の検定のうち,最も有意確率が小さいものについて,その有意確率を$x$としたとき,
    • $x < \frac{\alpha}{N-i}$ ならば,その検定を棄却
    • $x > p$ ならば,結論が未確定の検定すべて(その検定を含む)を受容し,終了
  4. $i$に1を足して,
    • $i<N$ ならば,3へ戻る
    • それ以外ならば,終了

まとめ